【危機】日本人は減っていく。そして、世界の人口も減っていく。世界的な人口減少は止められないのか?そもそも人口減少は悪いことなのだろうか?

弁理士の視点
この記事は約17分で読めます。

日本人は絶滅危惧種という記事をネットニュースで最近目にしました。ただの扇動的な記事かと思い、私も調べてみました。そしたらあながち嘘ではないことがわかりました。むしろ人類が絶滅危惧種なのかもしれません。そんな恐ろしい未来を迎えないために日本人、そして人類は何ができるのでしょうか?この記事を読むことで、日本の闇の1つである人口減少問題に対する理解が深まるばかりでなく、世界的な人口減少の危機について理解することができます!

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日本人は絶滅危惧種なのか?

そもそも絶滅危惧種ってなんだ?
絶滅が危ぶまれている動物ということはわかるけど詳しくはわからないっていう人も多いのではないでしょうか?
そこでまずは、絶滅危惧種の定義についてまとめました!

絶滅危惧の定義

レッドリストの基準をご覧ください!

ランク状態
絶滅 (EX)我が国ではすでに絶滅したと考えられる種
野生絶滅 (EW)飼育・栽培下あるいは自然分布域の明らかに外側で野生化した状態でのみ 存続している種
絶滅危惧I類 (CR+EN) ※絶滅の危機に瀕している種
絶滅危惧IA類(CR)※ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
絶滅危惧IB類(EN)※IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
絶滅危惧II類 (VU)※絶滅の危険が増大している種
準絶滅危惧 (NT)現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
情報不足(DD)評価するだけの情報が不足している種
絶滅のおそれのある 地域個体群 (LP)地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの

引用元:環境省HP

環境省_レッドリストのカテゴリー(ランク)

このレッドリストの基準だけを見ると、絶滅危惧II類には日本人は該当するのではないかと思えませんか?もっと厳密な基準もあるのかもしれませんが、少なくとも『絶滅の危険が増大している』と言えると思います。

その理由は何なんでしょうか??

日本人は絶滅危惧種と言える!!その根拠は?

絶滅危惧II類には『近い将来』といった縛りがありませんから、中長期的な視点から考えると日本人は絶滅危惧II類に該当し、絶滅の危機に瀕していると言えます。

それは出生率を見れば明らかでしょう。

合計特殊出生率=1.42(2018年)

これがどういうことを意味するか考えたことはありますか?

合計特殊出生率という言葉をわかりやすく言うと、『女性1人が一生に産む子供の数』です。
つまり、簡単に考えると、男性と女性の数はほぼ同じですから、合計特殊出生率が2を超えれば人口が増えていくということで、逆に合計特殊出生率が2を下回れば人口が減っていくということです。

日本の場合、1974年までは合計特殊出生率が2を超えていました
それ以降は下降傾向で、2005年に合計特殊出生率1.26という最低値を出しました。
その時よりも若干は上がって2018年においては合計特殊出生率1.42になっていますが、依然として合計特殊出生率が2を大きく下回っています。

日本の人口は2010年に最大の1億2800万人でしたが、2018年には1億2600万人に微減しています。

あまり差が無いようにも見えます。

しかし、合計特殊出生率が毎年低下していることからわかりますが、若年者層の数は確実に減っています。医療の進歩により寿命が延び、高齢者層の数が増えているため、日本の総人口は現時点ではあまり減っていません。相対的に若年者層の割合がどんどん減っているし、若年者数自体も減少しているということです。これって、日本が危機であること以外の何物でもないですよね。

今後の日本の人口と高齢者割合
2025年:日本人(1.2億人)のうちの30%(3600万人)が65歳以上
2040年:日本人(1.1億人)のうちの35%(3850万人)が65歳以上
2050年:日本人(1.0億人)のうちの40%(4000万人)が65歳以上
2060年:日本人(0.9億人)のうちの40%(3600万人)が65歳以上
(参考:国土交通省 人口の推移と将来推計(年齢層別)のグラフを目分量で読み取ったもの)
2050年までは人口が減るのに高齢者の数が増え続けます。
65歳未満の年代別人口比率は見事に尻すぼみになる予測がなされています。
これは明らかに絶滅の危機が増大していますね!!
絶滅危惧II種に該当しうると考えられます。
そして、日本はこのまま人口減少が起き、2150年ころには絶滅してしまうかもしれません。
130年後の未来には、このブログを見ている方は誰も生きていないでしょうが、私たちの数世代後の世代にとって、絶滅が社会問題化する可能性があります。
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さらに恐ろしい事実!人類は絶滅危惧種なのか?

世界の出生率について調べてみました!まずは地域別にみてみます!
以下、United Nations:Department of Economic and Social Affairs Population Dynamicsの人口動向データに基づいて改変したデータです。

参考HP:

World Population Prospects - Population Division - United Nations

なお、表中の青字は合計特殊出生率2以上のものであり、赤字は合計特殊出生率2未満のものです。

アジア

アジア   
アジア順位世界順位アジア平均2.47
122アフガニスタン4.63
228ソロモン諸島4.43
338東ティモール4.09
441サモア3.93
544バヌアツ3.82
649パプアニューギニア3.61
749キリバス3.61
851タジキスタン3.61
952トンガ3.60
1054パキスタン3.56
1159ミクロネシア連邦3.10
1262キルギス3.00
1366モンゴル2.91
1470トルクメニスタン2.84
1571フィジー2.79
1674カザフスタン2.73
1775ラオス2.71
1876フィリピン2.64
1977カンボジア2.53
2082ウズベキスタン2.46
2192インドネシア2.34
2293グアム2.33
2399インド2.24
24101パラオ2.21
25102スリランカ2.21
26103ミャンマー2.17
27112バングラデシュ2.06
28115ベトナム2.04
29117マレーシア2.02
30120ブータン1.99
31123ニューカレドニア1.97
32124ネパール1.97
33125仏領ポリネシア1.96
34127北朝鮮1.91
35129モルディブ1.91
36133ブルネイ1.88
37136ニュージーランド1.81
38143オーストラリア1.77
39154中国1.68
40171タイ1.53
41184日本1.43
42197マカオ1.21
43198シンガポール1.16
44199台湾1.13
45199香港1.13
46202韓国1.05

(※アジア平均は、46の国々の合計特殊出生率を足して、46で割ったものです。厳密にはアジア人の合計特殊出生率ではありません。あくまでもご参考までに!以下、他地域でも同様ですので、ご注意ください)

アジアの出生率を見ると日本だけでなく、中国、台湾、香港、韓国といった国や地域も特殊出生率が2を大きく下回っていることがわかります。1組の夫婦が1人の子供しか育てていないということですね。アジアのなかでも先進国に該当する国々の危機感は比較的高めです。これらの国においても、何らかの対策を講じる必要があるのは間違いなさそうです。
日本人、中国人、台湾人、香港人、韓国人etc.は絶滅危惧II種に該当しうると考えられます。

一方で、アジア全体で見れば合計特殊出生率が2.47ですので、まだアジア全体では2を下回っていません。アジア人という括りだと絶滅危惧種ではないかもしれませんね!

欧州

欧州   
欧州順位世界順位欧州平均1.63
178フェロー諸島2.50
2107グリーンランド2.09
3110トルコ2.08
4112ジョージア(グルジア)2.06
5116コソボ2.02
6126フランス1.92
7130アゼルバイジャン1.90
8134スウェーデン1.85
9136アイルランド1.81
10139イギリス1.79
11139デンマーク1.79
12144ロシア1.76
13146アルメニア1.75
14147ラトビア1.74
15147アイスランド1.74
16151モンテネグロ1.74
17152ノルウェー1.71
18153リトアニア1.69
19155ベルギー1.68
20157オランダ1.66
21158ルーマニア1.64
22159アルバニア1.64
23161チェコ1.63
24163リヒテンシュタイン1.61
25165エストニア1.60
26166スロベニア1.58
27167ドイツ1.57
28168ベラルーシ1.54
29169スイス1.54
30169ブルガリア1.54
31172ハンガリー1.53
32172オーストリア1.53
33174チャンネル諸島1.52
34175北マケドニア1.50
35178フィンランド1.49
36179スロバキア1.48
37180セルビア1.46
38185クロアチア1.42
39186ルクセンブルク1.41
40187ポーランド1.39
41188ギリシャ1.38
42189ウクライナ1.37
43190マルタ1.37
44191ポルトガル1.36
45192スペイン1.34
46192イタリア1.34
47194キプロス1.34
48195ボスニア・ヘルツェゴビナ1.28
49196モルドバ1.26

欧州は49か国中44か国が合計特殊出生率2を下回っています!
この結果には、驚きました。アジア以上にヨーロッパの方が危機に瀕している可能性があります。
フランス、イギリス、ロシア等はまだ2を少し下回っているくらいですので、今後の政策次第では2を超す可能性もあると考えられます。社会保障制度が手厚いことで有名なヨーロッパでも合計特殊出生率が2を下回っているのはどういうことなのでしょうか。。。
子供を育てることよりも、ビジネスのために生きる人が増えているのかもしれませんね。現代社会において、個々人においてビジネス優先の考え方が最重要視されているのかもしれません。子供がいるとどうしても子供に手間がかかりますから、子供が1人ならまだしも2人、3人、4人と増えるほどビジネスの世界から取り残されてしまう感覚が大きくなってしまうのでしょう。かつてのように農作業のために人手が必要だというような時代ではありませんから、仕方のないことかもしれません。

なお、ドイツ、スペイン、イタリアなどは、1.3-1.5くらいですので人口減少が問題ですね。
そして、欧州全体の合計特殊出生率は1.63であるため、欧州人(ヨーロッパ人)は絶滅危惧II種に該当しうると考えられます。

北米

北米   
北米順位世界順位北米平均1.81
1104メキシコ2.16
2142米国1.77
3177カナダ1.50

アメリカは合計特殊出生率が1.77です。すぐに危機的な問題に直面するようなレベルではないでしょう。
カナダは合計特殊出生率が1.50ですので、今後さらに合計特殊出生率が減少するとすれば絶滅が危ぶまれますね。
北米全体としてみると合計特殊出生率が2を下回っていますが、ヨーロッパ人の絶滅と比較すると北米人の絶滅は少し遠い未来のようです。

中南米

中南米   
中南米順位世界順位中南米平均2.08
163ハイチ2.99
264グアテマラ2.92
373ボリビア2.78
479ホンジュラス2.50
580パナマ2.49
681ガイアナ2.49
783パラグアイ2.45
884エクアドル2.45
986スリナム2.44
1087ニカラグア2.43
1190ドミニカ共和国2.37
1291ベリーズ2.35
1395ベネズエラ2.29
1497ペルー2.28
1597アルゼンチン2.28
16108グレナダ2.08
17111米領ヴァージン諸島2.08
18114エルサルバドル2.06
19119アンティグア・バーブーダ2.00
20121ジャマイカ1.99
21122ウルグアイ1.98
22127セントビンセント・グレナディーン1.91
23131アルバ1.89
24135コロンビア1.83
25136仏領セント・マーチン島1.81
26141コスタリカ1.77
27144バハマ1.76
28149トリニダード・トバゴ1.74
29149ブラジル1.74
30156チリ1.68
31160キューバ1.64
32162バルバドス1.62
33163バミューダ1.61
34176キュラソー1.50
35181セントルシア1.45
36201プエルトリコ1.10

36か国中19か国が合計特殊出生率2を超えています。
さらに合計特殊出生率が2を下回って国の中でもそのほとんどは1.5を超しておりまだ『人口減少⇒絶滅』への緊急性は高くないようです。

中南米平均は2.08ですので中南米人は絶滅危惧種ではありません!

中東

中東   
中東順位世界順位中東平均2.65
143イエメン3.89
245イラク3.76
346パレスチナ3.74
458イスラエル3.11
564オマーン2.92
668ヨルダン2.85
769シリア2.85
889サウジアラビア2.37
9105イラン2.12
10106レバノン2.10
11108クウェート2.08
12118バーレーン2.01
13131カタール1.89
14181アラブ首長国連邦1.45

中東諸国も軒並み合計特殊出生率が2を超えています。
14か国中12か国が2を超えていますし、中東全体の平均を見ても合計特殊出生率が2.65と高い水準です。

合計特殊出生率だけを指標とすると、中東人は絶滅危惧種ではありません!

アフリカ

アフリカ   
アフリカ順位世界順位アフリカ平均4.27
11ニジェール7.00
22ソマリア6.17
33コンゴ民主共和国6.02
44マリ5.97
55チャド5.85
66アンゴラ5.60
77ブルンジ5.50
88ナイジェリア5.46
99ガンビア5.28
1010ブルキナファソ5.27
1111ウガンダ5.10
1212タンザニア4.95
1313モザンビーク4.92
1414ベナン4.91
1515中央アフリカ4.80
1616ギニア4.78
1717南スーダン4.78
1818ザンビア4.72
1919コートジボワール4.70
2020セネガル4.70
2121カメルーン4.64
2223モーリタニア4.62
2324赤道ギニア4.60
2425ギニアビサウ4.55
2526コンゴ共和国4.48
2627スーダン4.47
2729リベリア4.39
2830トーゴ4.38
2931サントメ・プリンシペ4.37
3032シエラレオネ4.36
3133エチオピア4.35
3234マラウイ4.30
3335コモロ4.28
3436マダガスカル4.13
3537エリトリア4.11
3639ルワンダ4.09
3740ガボン4.01
3841ガーナ3.93
3947ジンバブエ3.71
4048セーシェル3.63
4153ケニア3.57
4255ナミビア3.45
4356エジプト3.37
4457レソト3.17
4560アルジェリア3.05
4661エスワティニ(スワジランド)3.02
4767ボツワナ2.91
4872ジブチ2.79
4984モロッコ2.45
5087南アフリカ2.43
5194カーボヴェルデ2.31
5296リビア2.28
53100チュニジア2.22
54183モーリシャス1.44

ご覧の通り、合計特殊出生率の値がとても高くて素晴らしいです。
ただし、アフリカの場合は合計特殊出生率が高いのはもちろん良いことではありますが、乳幼児の死亡率が高いことが問題となっています。
ただしそれでもアフリカの人口は2015~2020年にかけては1年あたり2.51%ずつ増加しています。
人口の増え方が多いですね!

ちなみに、他の地域の2015年~2020年にかけての1年あたりの人口増加は、
 アジア:0.92%ずつ増加
 ヨーロッパ:0.12%増加
 中南米:0.94%増加
 北米:0.65%増加

ということですので、地域ごとに見るとまだ2020年時点においてはかろうじて人口減少にはつながっていないようです。ただし、合計特殊出生率にかんがみると、地域ごとの人口変化が減少に転じる日はそう遠くないと考えられます。

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人類は絶滅危惧種と言える!!!人類の未来はどうなるのか?

以上の結果をまとめます!

アジア:合計特殊出生率2.47
欧州:合計特殊出生率1.63
北米:合計特殊出生率1.81
中南米:合計特殊出生率2.08
中東:合計特殊出生率2.65
アフリカ:合計特殊出生率4.27
国単位で見ると、日本をはじめ、中国、韓国、ロシア、ドイツ、スペイン、イタリア、アメリカなど様々な国が合計特殊出生率2以下であり、少子化の一途をたどっています。
そして、地域別にみても、欧州、北米は合計特殊出生率の値が低く、将来的な人口減少、さらには絶滅が近い将来騒がれるようになるのではないでしょうか。

そうした現代社会に蔓延る合計特殊出生率の減少問題、すなわち少子化問題について一度本気で考えてみなければならないでしょうね。

人口減少に歯止めを懸けるためにはどんな対策が考えられるのでしょうか?
そもそもなところ、人口減少は現代社会にとって悪いことなのでしょうか?
次回の記事でもう少し考えてみようと思います。

↓このシリーズの本をご存知の方もいると思います。絶滅という深刻な問題を題材にしているので笑っちゃいけないと思っていても、ついつい笑ってしまいますよね?一度手に取ってみてはいかがでしょうか?

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