弁理士は、いつ何時も、繰り返し、血のにじむような努力をしなければなりません。
それが成長につながることは明らかです。
では、近道(ショートカット)はあるのでしょうか。
受験勉強と実務のギャップ
実務未経験者が実務を初めてやるようになった時、まず最初の壁にぶち当たるでしょう。
なんせ、理系最難関資格の弁理士です。
まあ、自分で言うのもアレですが、すごい資格だと思います。
そのため多くの人は、
『弁理士資格を取ったぞ!俺はやっぱりできる人間だ!!こんな企業やめてやる!!(退職届バ~ン!!)』
というような考えだったりするでしょう。
実際、企業を辞めるための武器としては理系最難関資格というのは見栄えがいいですよね。私自身、企業にいたころは他の人よりも自分が優れているという意識で常に仕事していました。
・・・自分が優れているというのは言い過ぎかもしれません。企業時代に感じていたのは、私の仕事が周りと比較して的確で速いということですかね。
ですので、それなりに自分の能力を信じていました(今思えば、過信です。若さゆえのなんとやらです。)
そんな私ですが、特許事務所に入所して、そんな意識は完全にぶち壊されました。
いうなれば、入所したばかりの私は完全なるお荷物でした。幸いにも大したプライドは持ち合わせていませんでしたが、そのしょうもないプライドは引き裂かれた感じがしました。
考えてみればそれも当然ですよね。
周りは東大、京大、その他偏差値の高い大学(大学院)出身の人たちがほとんどですから!
しかも、そんな優秀な人達が5年10年やってきたことを、実務未経験であった私が取って代わるようなことはすぐにはできるはずもありません。
どうにかなるだろうと思っていたのは間違いだったかもしれない、と初めて気づかされました。
受験勉強が終了して、弁理士試験に合格したからと言って、即座に実務がこなせるようになるわけではありません。この現実を知った時の『理想と現実のギャップ』が、まず最初はつらかったですね。
・・・ただ、実際には頑張って頑張って、その結果どうにかなったというのも事実です。ここは『自分にできないはずがないという思い込み』と、『持ち前の集中力』で乗り越えました。
ひたすらに周りの方々に食い下がりつつ、一つでも多くの仕事ができるようにと日々努力していました。
つまり、特許事務所に入所してすぐの段階では、スキルアップへの近道はありません!これは断言できます!!
やるしかない。とことん気合を入れてやるしかない、というのが現実です。
このことに早く気づき、自分のスキルアップへとつなげる意識づくりが、最も重要なのではないでしょうか。
このような前提はあくまでも置いておいて、次のステップでは努力の仕方(方向性)によっては、早期のスキルアップが可能ですので、紹介します。
日本語は好きですか?
- 『~を含む』と『~からなる』の違いは何?
- 『化合物』、『配合物』、『剤』、及び『組成物』の違いは何?
- 『及び』、『並びに』、『又は』、『若しくは』の違いは何?
日常生活から技術を考える
身の回りにあるものは特許製品ばかりだって気づいていますか?
目の前を見れば、PC、マウス、ACアダプタ、スマホ、タブレット・・・
横を見れば、冷蔵庫、電子レンジ、加湿器・・・
特許製品にあふれかえっていますよね。しかもそれぞれの製品の中を考えると、PCであれば、ライト、ボタン入力装置、システム特許、情報収集システム、通信システム・・・など数えきれないほどの特許であふれかえっています。
面白いですよね?
こういったことに興味持てますか?
『Yes!』なら、弁理士として今後うまくいくでしょう。
『No・・・』なら、弁理士として向いていますか?
弁理士としてのスキルアップするために、『身の回りの特許を考える』、『物の仕組みを考える』、『常に頭を回転させる』といったことは重要でしょう。
ぼけーっとなんてしてたら、その分置いてけぼりになりますよ。
時間は何よりも大事にしなければならないですよ。
そんなこと言われなくったって、わかっていますか?
皆さんも、日々の弛まぬ努力をしていってくださいね。
そして、いつか超一流の弁理士になってください!!
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