弁理士の転職と志望動機

弁理士
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転職について考えたことは誰しもがあるでしょう。特に弁理士登録をしたタイミング、弁理士として働き始めて1年、3年、5年のタイミングに転職について強く意識するタイミングがあると思います。弁理士は転職したほうが良いのでしょうか。転職を決意した場合、どのような志望動機を記載するべきでしょうか。

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弁理士の転職先

弁理士の転職先は、大きく分けて次の3つでしょう。

  1. 特許事務所(大規模、中規模、小規模)
  2. 企業(大企業、中小企業)
  3. 個人事務所(独立)

それぞれのメリットデメリットについて気になる人もいますよね?紹介していきます。

特許事務所への転職

特許事務所は、大規模事務所から小規模事務所まで様々です。分野も機械、電気、化学、バイオ、商標、意匠など様々です。

メリットについて

そして、大規模事務所ほど、教育体制が整っていると感じます。
人数が多ければまとめて教育しなければ、宝(人財)の持ち腐れ状態が生じやすいため、当然でしょう。そして、転職したての新人ほど、再度の転職に対する意欲が高いのも事実でしょう(もっと良い事務所の見学会にも参加しているわけですから)
 
ここで、弁理士合格者数は、
2018年度は260人
2017年度は255人
2016年度は296人
というように、ここ数年はだいぶ少ないです。

新人若手の弁理士の確保は各事務所の命運を分けるといっても過言ではありません。
実際、各事務所、若い人財探しに躍起になっています。若手を育てて離さないような環境づくりを進めています。
 
ただし、このような若い人財確保のための行動を起こせるのは、人財が揃っている大手事務所が中心でしょう。そうでないと、新人教育者も教育時間も十分に確保できないですよね。そのため、大手の事務所ほど教育に関しては手厚いというのは容易に想像できるはずです。ということは、教育を求めるのであれば大手事務所を探したほうが良いでしょう。

デメリットについて

特許事務所には特に優秀なライバルが多いため、自分自身努力しなければ、その中に埋もれてしまうことが考えられるでしょう。
また、大手特許事務所であれば、過去からの縁で大企業相手の大口の仕事ができるのですが、一方で、その大企業の経営状態によって左右されやすい(売り上げの影響が出やすい)というのもあるでしょう。
研究開発にかけるお金は、各社でほぼほぼ減少しています。
かつてのように『取り合えず特許取っておけ』と、ドカドカ特許が生み出される時代ではなく、厳選された本当に有意義な特許のみが求められる時代になっています。今後もこの傾向は強まるでしょうし、研究開発費が今後急増するなんてことは考えられません。
特許事務所だからこそというわけではないかもしれませんが、自分磨きは常に要求されます。

特許事務所への転職の志望動機

  • 自分自身がどこまでできるか試したい。
  • 技術が好きで、色々な企業の発明に触れたい。
  • 企業のような社内規則にとらわれず、広く活躍したい。
  • ○○分野のプロフェッショナルになりたい。

企業への転職

新人のうちは特許事務所にいてもなかなか給料が上がりにくいかと思います。
私の事務所でも3~5年の経験者で転職する人が一定割合でいます。
  • 年収に満足していない(経験がないと仕事がスムーズにできないのである程度は仕方ないですが・・・)
  • 仕事に満足していない(上司とバチバチやる人も時々いるようです。)
  • ワークライフバランスに満足していない(年収を取ろうとすればバランスが崩れがちになります。ワークライフバランスがなにより大事でしょう。)

といった転職理由でしょう。

それらを解消したい場合には、企業の知財部に行くことがおすすめです。

企業のメリット

  • 収入に関して・・・企業であれば、収入は完全な年功序列ではないにせよ、ある程度年功序列であるのが一般的です。特許事務所で、鳴かず飛ばず状態の方であれば、年収アップが見込めます。

  • 仕事に関して・・・企業知財部であれば、最悪逃げが効きます。社内での異動希望を出せば済むので、特許事務所よりはリスクは低めでしょう。

  • ワークライフバランスに関して・・・特許事務所であれば、実力主義で明細書等を根詰めて書かなければなりません。一方、企業であれば、根詰め作業が間に合わない、難しければ、特許事務所に投げることができるため、ここでもある程度逃げが効くでしょう。なんか、マイナスの理由ですね。プラスの理由であれば、企業内に様々な福利厚生があったり、他部署の人と交流する機会研修の機会など、特許事務所よりも社内の雰囲気はよいということが考えられます。

企業のデメリットについて

周りの人のレベルが低い場合がある、という懸念があります。
周りに仕事に対するモチベーションが低い人がいると、自分自身の仕事に対するモチベーションも低くなりがちです。そのため、上記のような環境の場合は、自信が成長しにくいという点がデメリットの一つでしょう。
特許事務所の場合はレベルの低い人は珍しいでしょう。
一方、企業には一定の割合でいますよね、仕事をしないでフラフラしている人が。
また、仕事ができない人、無能な上司が大勢いますよね。そんな状況にストレスや理不尽を感じやすい人は企業に行っても満足は出来ないのではないでしょうか。

企業への転職の志望動機

  • 1つの発明に最初から最後まで関わりたい。
  • 一企業の知財戦略を販売戦略と絡めて扱っていきたい。
  • ライセンス活動等を行ってみたい。
  • 紛争解決に携わってみたい。
  • 安定を求めたい。

個人事務所(独立)

個人事務所のメリット

  • 自分の自由にできる(社内規則に縛られない自由な生き方ができる)
  • 収入が頭抜ける可能性がある

個人事務所のデメリット

  • 同僚がいないので、寂しい。
  • 全部、自己責任になる。
  • 倒産のリスクがある。
  • 収入がゼロになる可能性がある。

個人事務所への転職の志望動機

  • 1人ですべて行いたい。
  • 自分の実力と人脈に自信がある。
  • 周りとの摩擦がストレスになる。
 

いかがでしょうか。
転職には、特許事務所、企業、独立の三択がありますが、それぞれのメリット・デメリットがわかりましたか?
ここに記載した以外にも、いくらでもメリット・デメリットはあると思います。自分なりに考えてみてくださいね!
そして、自分のたった一度の人生、自分の思うように自由に生きてみてください!

 

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