弁理士になるための方法は?
弁理士試験に受からなければならない!!
弁理士になるためには、結構時間がかかります。
まずは年に1回しかない国家試験に合格しなければなりません。
- 5月の短答試験
- 7月の筆記試験
- 10月の口述試験
国家試験ですし、難易度に関しては某資格情報サイト等を見るとA+ランクだったり、資格偏差値が医師と同等であったりします。それなりに難しいです。ただし、時間をかければ誰でも受かる試験です。
私は4回目の受験で最終合格したので、某予備校Lに秋に入校してから丸々4年の歳月を費やしました。1日当たり、平日平均2時間、土日休日平均5時間程度費やしたとして、平日が年248日、土日休日が年117日としても
2時間×248日×4年+5時間×117日×4年=4,324時間
もかかったことになります!4,324時間って丸々180日ですよね・・・改めて考えるとすごい時間ですね。逆に言えば、これだけの時間を勉強に割ける方であれば受かります。
実務修習(集合研修)に参加しなければならない!!
例年12月ごろにテキストの詰まった重い段ボールが届きます。
そして最初の課題(起案)提出までの期間は2週間ありません。
結構『酷』です。
実務修習とは、弁理士の登録要件になっている研修で、弁理士になるためには必ず受けなければなりません。
具体的には、毎年同じかはわかりませんが、
- 12月~2月まで:eラーニング(70時間くらい??)
- 12月~1月まで:起案作成(特許×3、意匠×2、商標×2)
- 1月~2月まで:集合研修(1コマ3時間×9)
です。
研修は結構長いです。
ただ、必須なので文句は言えません。
講師の先生方も一生懸命教えてくれますので(基本的にはグループワークです。)
ただ、皆さんに覚えておいてほしいことは、実務修習って弁理士同期と仲良くなれる、またとないチャンスなんです!!
このチャンスを活かしてほしいです!!
私自身たくさんの気の合う同期弁理士と出会うことができてよかったです。
懇親会などありますので、是非皆さん同期弁理士と親睦を深めてくださいね!!
いよいよ弁理士登録申請
案外面倒くさい手続きです。
ただし、そうもいっていられないので頑張ってください!!
まず取り寄せの必要な書類があります。
- 住民票(区役所)
- 身分証明書(本籍の区役所)
- 登記されていないことの証明書(法務局(郵送でも可能))
これらは、2~3月中に揃えておくとよいでしょう。
あとはちょっと手間がかかる書類作成です。
- 登録申請書
- 履歴書(写真要)
- 誓約書
- 勤務証明書
- 登録後の会費納付方法について
- 登録免許税納付証明書(麹町税務署とか書いてありますが、最寄りの銀行や郵便局に登録免許税の振込書を持っていけば払えます(6万円)。その振込書の控えです。)
上記書類を携えて、弁理士会館事務局に持参すれば申請完了です。
この時、『登録料50,800円』と『初月分の会費15,000円』を払います。
なお、郵送でも可です。
弁理士登録完了!!
申請後、1~2週間で弁理士登録完了です!!
弁理士会のHPに名前が載ります(弁理士登録者のお知らせ〇/〇登録分)
登録完了後、2~3週間で、特許事務所に弁理士バッジ等が届きますよ!!
なかなかうれしいですよ!!ぜひぜひお楽しみに。
勉強方法って??
さて、勉強方法については初学者、学習経験者、口述段階でだいぶ異なると思います。
短答試験(初学者)
- 短答試験受験組のような初学者であれば、インプット中心ですので、某予備校の授業をひたすら繰り返し聞く、口に出す、短答問題を解く、テキスト&条文と照らし合わせてマーカーを引く、の繰り返ししかないでしょう。まとめなんかする必要はないと個人的には思います。時間の無駄です。なにせよ某予備校のテキスト以上にまとめることなんか不可能ですから。自分が出来なかった各ポイントでキーワード程度をテキストに書き込んでおけばよいでしょう。
論文試験(学習経験者)
- 筆記試験受験組のような学習経験者であれば、アウトプット中心ですので、まずは型を決めること、筆記問題を解くこと(1周目は全文書き)、予備校テキストにキーワード&起承転結を書き込むことを繰り返しつつ、足りない知識のインプットを行うことが必要でしょう。割合としては、アウトプット8割インプット2割という感じでしょうか。
口述試験(ほぼ弁理士)
- 口述試験段階の方であれば、とにかく口に出すしかありません。
予備校を利用して複数人で勉強するのがベストです。口述試験の問題は簡単です。しかし、極度の緊張の中での即答力が必要です。近年ではパネル問題が全科目で出されますので、その場の対応力が求められます。辛いですよね。私自身、人生で一番緊張したんじゃないかってくらい緊張しました。プリンスパークタワーの待合室で一人ずつ呼び出されていき、自分の番が回ってくるまでの待ち時間はまさに地獄です。生きた心地がしませんでした。また、各科目の受験部屋の前で待たされる時間もさらに地獄を感じました。ただ、朗報と言っては何ですが、近年は90%以上が受かる試験です。試験官さんがどうにか受からせようとしてくれる感じで、答えを引き出そうとうまく誘導してくれます。それに乗っかるだけで(ほぼ)合格します。
まとめ
そんなこんなで、難関資格ではありますが、準備と努力次第で誰でも受かります!受験生の皆様頑張ってください!!
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