弁理士が取得すべきの最低限の英語力!勉強必須!
弁理士といえば英語が必須!!
どこの特許事務所も、弁理士として今後活躍したい限りは英語が求められます。
特許事務所の多くは、入所時の能力として最低限『TOEIC〇〇点以上』であることを明示しています。
TOEICなんかじゃ本当の英語力なんて図れないじゃん。
そんなことは誰だって知っています。
ですが、TOEICで高スコアを取れるということは、少なくとも英語の基礎はわかっているだろうという判断はつきます。
実際の求人を見ていると、TOEICスコアとしては『700点以上』や『800点以上』から募集しているところも珍しくはありませんしね。
実際に、とある特許事務所の所内報を見た時に、弁理士の方で『TOEIC900点以上』と明記している方がザラにいました。・・・これにはさすがに私も驚きました。
英語力と一言で言っても、どの力が必要?英語力の項目ごとの必要性
英語力とは皆さんご存知の通り、
- リーディング
- ライティング
- リスニング
- スピーキング
がありますよね。弁理士として必要な英語力とはどの英語力かわかりますか?
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正解は全部です。
もちろん、弁理士としての仕事の仕方や弁理士として将来やりたいことにもよりますが、どの英語力も必要といってよいでしょう。
リーディング力は極めて大事!
具体的にはどのような場面でリーディングが必要になるのでしょうか?
(1)外国の拒絶理由対応はもちろん、日本の拒絶理由対応であっても、必要です。
日本の拒絶理由であっても、新規性や進歩性に関する拒絶理由の引例となる文献は、国内外の特許文献及び非特許文献だからです。
その文献たちをしっかり読み込んで技術的な差異を見つけるする必要があるので、リーディング力は外せませんよ!!
ライティング力もかなり大事!
自分の文章を翻訳部の人や上司にチェックしてもらい、外に出せるレベルにまで修正してもらえばよいのです。そのため、ライティング力に関しては不完全であったとしても長文を書くことさえできればそこまで心配はいらないでしょう。
では、ライティングは具体的にはどのような場面で必要になるんですか?
外国が絡む仕事ですね。具体的には、大きく2つあります。
一つ目は、外国出願やその拒絶理由対応の場合です。
現地(外国)代理人に出願指示、中間応答指示をするのは当然英語です。コメントを送付して、正確にニュアンスを伝える必要があります。もちろん、ビジネスの相手ですからビジネス英語です。
二つ目は、外内出願の場合です。
中間応答であれば、現地に拒絶理由に対するコメントを送付し、現地からの指示に従い特許庁に提出する資料を作成します。この際、拒絶理由を解消できないと考えれば、現地代理人に対して問い合わせます。こちらも正確なニュアンスを伝えるためにライティング力が必要となります。
※上でも述べましたが、上司や翻訳部の方にしっかり修正してもらえると思いますので、そこまで心配はないのではないかと思います。
リスニング&スピーキング力も今後ますますニーズが高まる!
リスニングやスピーキングなんてできる人がやればいいのではないですか?
そう思うならば、やらなくてもよいでしょう。
・・・ただし、将来的に後悔しても知りませんよ?
今後の弁理士として成長していくためにはしっかりスピーキング力もリスニング力も付けるべきだと思います。いついかなる場面で自分に白羽の矢が立つかわかりませんし、自分の可能性を広げるためにも様々なスキルを身に着けたほうが良いと思いませんか?
『自分の殻にこもった人生なんて面白くない』と私は思います。
さらに言うと、日本の技術力はまだ高いとは思いますが、国際的に見たら日本は技術の発展速度は低下しています。
つまり、諸外国の技術レベルはアップしているので、相対的に見ると、日本の技術力は諸外国と比較して普通のレベルになりつつあるんです。
だからこそ外国との上手いビジネス関係を結び、その友好な関係の維持を図れなければなりません。そうでなければ、今後特許事務所は衰退していくと思いますよ。
弁理士に限った話ではないですが、英語が話せる人の数は世界人口の半分以上(30億人以上)ともいわれています。英語ができれば、世界が広がります。
英語に不安のある方、一度英語に対して本気になってみてはいかがでしょうか。きっと弁理士の皆さんならできます。英語なんてただのコミュニケーションツールですから。
・・・補足ですが、中国語の基礎くらいは知っておいても損はないと思いますよ。中国の技術進歩は目まぐるしいし、14億人(世界人口の1/4!?)もいるんですから。今後は(も!)間違いなく重要なビジネスの相手になりますよ!!
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