ハロウィンと言えば、カボチャで作ったジャックオランタンを飾ったりしますよね?ジャックオランタンの置物は100均のリーズナブルなものから非常に高価なものまで様々です。でもそもそもジャックオランタンって何って思いませんか?実はちょっぴり怖いお話があるんです。ご興味があれば是非ご覧ください。
ジャックオランタンとは?意外と知らないハロウィンについて!
ハロウィンの起源
ハロウィンの起源は古代ケルト人の伝承です。
後で詳述しますが、古代ケルト人は秋の収穫を祝い、悪霊(ジャック)を追い払うことを目的として、ハロウィンを行っていました。
では、古代ケルト人とは?どんな民族?
紀元前1500年から紀元前500年にヨーロッパに住んでいた民族です。西は『イギリス、スコットランド、アイルランド』から、東は『ルーマニア、セルビア、ウクライナ』までヨーロッパ中に幅広く住んでいました。
ケルト人にはドルイドと呼ばれる神官がおり、宗教のみならず政治や司法をつかさどっていました。
そしてその宗教は『人頭崇拝』という独特なものでした(私たちから見て独特なものと感じるだけで、古代人にとっては一般的だったのかもしれませんが)人頭(文字通り人の頭部)は魂の宿る神聖なものとされてきました。
戦利品として首狩りを行っていたそうで(ここは日本の首級と同じですかね)、門戸や神殿などにその首を飾っていたそうです。少し気味が悪いですね・・・
※ちなみに、ハリーポッターのアズカバンの囚人で出てきた騎士(ナイト)バスの『干し首』は南米のヒバロ族がモデルですので違いますね。頭蓋骨を取り除いている点が異なります。
(↓↓干し首のハロウィングッズイメージ)
古代ケルト人の伝承とは?ジャックオランタンの悲しい言い伝え。
ハロウィンと言えば、カボチャのお化け『ジャックオランタン』でしょう。
古代ケルト人に伝わっていたジャックオランタンに関する言い伝えは次の通りです。
あるハロウィンの日に、嘘つきで有名な悪党ジャックが酒場で酔いつぶれていると、悪魔がやってきました。ジャックは飲みすぎてしまって、お金を支払えなかったため、その悪魔に「俺の魂を持って行っていいから、人生最後の酒代を払ってくれないか」と頼みました。悪魔もお金など持っているはずもありませんから、悪魔自身が6ペンスコインに変身して酒場の店主を騙そうとしました。でも、実はそれはジャックの嘘。次の瞬間、悪魔が変身したコインに銀の十字架を当てて悪魔を動けなくしてしまいました。
そこで、どうにも動けない悪魔は仕方なくジャックに「10年間、お前の魂を取りに来ないから、助けてくれ!」と言い放ちました。ジャックの作戦通り、トボトボと帰っていく悪魔。
・・・時は過ぎ、10年後、再び悪魔がやってきました。
嘘つきジャックは、またしても悪魔を騙します。
「死ぬ前にリンゴを食べたいから、あの木から取ってきてくれないか?」とジャック。
「最後の願いだし、叶えてやろう」と悪魔。
悪魔が木に登って、リンゴを取っている最中、ジャックはその木に十字架を刻み込みました!すると、悪魔は再び動けなくなってしまいます。
そこで、どうにも動けない悪魔は仕方なくジャックに「お前の魂は二度と取りに来ないから、助けてくれ!」と言い放ちました。不甲斐ない悪魔は、トボトボ帰っていきました。
・・・さらに時は過ぎ、ジャックにもいよいよ寿命がやってきました。いよいよ天に召されるときです。ジャックは「ようやく天国に行ける」とこの時を心待ちにしていました!
悪魔は「約束通り、お前の魂は持って行かないぞ」と、ジャックの魂を持っていきませんでした。ずる賢いジャックの作戦通りです。
・・・しかし、待てど暮らせど、生前に散々人をだまし続けてきたジャックに天国からのお迎えは来ませんでした。
ということは、天国にも見放され、悪魔に愛想をつかされ地獄にも行けなくなってしまったジャックはどうなってしまいますか?
現世を彷徨い続ける悪霊となるしかないですよね。
ジャックの寿命が尽きた夜は、真っ暗な夜でしたから、悪魔はせめてもの慈悲の心で、永遠に消えることのない地獄の炎をジャックにあげました。その火を絶やすことの無いように、ジャックは畑にあった大好物のカブをくりぬき、くりぬいたカブの中に地獄の炎を入れてランタンにしました。
・・・彷徨い続けるジャックは、今でもハロウィンの時期になるとランタンをもってやって来ます。これが、ジャックオランタン(Jack-o’-Lantern /Jack of Lantern)の始まりのお話です。
古代ケルト人のハロウィンの始まり(日本でいうお盆に近い?)
ジャックオランタンについては上記の通りです。
カブ(現在はカボチャ)のをくり抜き、ランタンにするものですね。カブ(カボチャ)の頭をくり抜きランタンを灯すという点からも、古代ケルト人の『人頭崇拝』が垣間見えますね。
(※なお、カブからカボチャに変わったのは、古代ケルト人がカブがたくさんあったヨーロッパからアメリカへと移住した事によるようです。当時のアメリカにはカブはあまりなく、一方でカボチャがたくさんあり手に入りやすかったからです。)
ハロウィンでジャックオランタンを作ったり、仮装したりするのは何故でしょうか?
古代ケルト人の間で使われていた暦は10月31日が1年の最後でした。この日は、『死後の世界』と『現実の世界』との間の境界があいまいになるとされており、日本で言うお盆のように先祖の魂が家に帰ってくると信じられていました。
ただし、日本のお盆と違うのは、古代ケルトでは先祖の魂のみならず、その魂にくっついて悪霊(魔女や悪い精霊バンシー、さらにはジャックも)などもやってくると信じられていたことです。死者たちは(悪霊たちも)家のドアをノックして、食べ物を要求していたようです。
以下、16世紀あたりから追加されたハロウィン的要素。
なお、古代ケルトでは、『Trick or Treat』の仮装行事としては浸透していなかったようで、16世紀あたりにスコットランドなどで死者(悪霊)への仮装が始まったとされています。
子供たちの仮装が始まったのはその後、19世紀あたりと言われています。
生きている人たちは、悪霊たちから災いや呪いを受けないように、自らを死者の格好をする事で悪霊たちの目をくらまし、魂を取られないようにしていました。これがハロウィン仮装の起源です。現在のハロウィンは死者の仮装から離れており、単なるコスプレパーティーとなりつつありますが、本来的には死者たち(悪霊たち)のような仮装やメイクをすることが正しいのです。
※複数の説があります。紀元前の歴史ですので真実か否かは不詳です。
ディズニーのジャックオランタンと言えば!
ナイトメア・ビフォア・クリスマスの主人公ジャックですね。
高身長でスーツをバシッと決めているのイケメン骸骨人間です。
ディズニー作品ということもありキャラクターが可愛いので、一気にハロウィンが身近なものに感じられます!!子供にもお勧めのホラー作品です。
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実はちょっぴり怖いハロウィンのまとめ
ハロウィンと言えばジャックオランタンですが、『ジャックオランタンってそもそも何?』という疑問や、『むしろハロウィンって何?』という疑問も当然生じるでしょう。今回のブログでこれらの疑問の回答が得られたとしたら嬉しいです。
- ジャックオランタン:嘘つきの悪党の彷徨える悪霊
- ハロウィン:古代ケルト人の収穫祭
- 仮装:16世紀スコットランドで始まった
- 現在のような子供仮装:19世紀アメリカで始まった
ハロウィンが好きな私にとって、ハロウィンやジャックオランタンについて色々と由来を調べていて楽しかったです。ところで、渋谷のハロウィンはハロウィンの進化系なのでしょうか?それとも、単なるコスプレパーティーなのでしょうか?ちょっと疑問になってしまいましたが、今回の記事はここまでです。
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